2017年3月19日から始まる第89回センバツ高校野球大会の「21世紀枠」の地区最終候補9校が昨日、日本高野連から発表されました。
各都道府県から推薦された候補校の中から、地区ごとの最終候補1校(北海道は単独で地区扱い)に絞り込まれ、全部で9校が選ばれました。
※21世紀枠についての選定方法は、以前に書かせていただいた以下記事を参照ください。
まずは最終の9校は順当なのか?
〈選ばれた9校〉
地区 | 学校名 | 都道府県 | 公私立 | 部員 | 今秋成績 |
北海道 | 富良野 | 北海道 | 公 | 32 | 道大会ベスト8 |
東北 | 不来方 | 岩手 | 公 | 13 | 東北大会初戦 |
関東東京 | 石橋 | 栃木 | 公 | 22 | 関東大会初戦 |
東海 | 多治見 | 岐阜 | 公 | 40 | 東海大会初戦 |
北信越 | 富山東 | 富山 | 公 | 29 | 北信越大会ベスト8 |
近畿 | 洛星 | 京都 | 私 | 10 | 府大会ベスト8 |
中国 | 倉吉東 | 鳥取 | 公 | 22 | 県大会ベスト4 |
四国 | 中村 | 高知 | 公 | 20 | 四国大会ベスト8 |
九州 | 高千穂 | 宮崎 | 公 | 23 | 九州大会初戦 |
どうでしょうか?
ほぼ順当だったと言えますでしょうか?
それともちょっと違うのでは?というのもありますでしょうか?
わたしの個人的な感想で以下述べたいと思います。
まずは、東北ですね。
不来方(こずかた)と横手(秋田)の一騎打ちとは思いましたが、部員10人(マネージャ3人)での健闘ということで話題性があった不来方に決まりましたね。
実績では、秋田県大会優勝で東北大会ベスト8の横手の方が上でしたが、うーん、微妙なところでしょうか・・・。
関東・東京は妥当ですね。
石橋(栃木)は文武両道の県内有数の進学校です。
県大会準優勝です。
関東大会優勝の作新学院と県大会決勝では中盤まで1対1の接戦でした。
関東大会は1回戦敗退とはいえ、準優勝した東海大市原望洋と好ゲームを演じました。
次に東海ですがこれも予想通りでした。
多治見(岐阜)はこちらも文武両道です。
おまけにグランドがサッカー部などと共用で内野の広さしか使えません。
おまけに午後6時半には完全下校で、土曜日も月2回、補習があるため練習試合が組めないのです。
そのような中で、県大会を優勝し、東海大会は初戦で敗れはしましたが準優勝した至学館に2対1の接戦を演じたのです。
北信越は、当初は、小諸商(長野)と富山東の勝負と思いましたが、小諸商が部内不祥事で辞退してしまった為、すんなり富山東に決まった感がします。
富山東は昨夏の富山県大会準優勝校です。
近畿は、こちらも部員10人という話題性が最初からあった洛星が有力だったですね。
私立ですが、毎年、京大・阪大などに多く合格者を出す超進学校でありながら府大会ベスト8の実績です。
今宮(大阪)府ベスト8や連合チームの彦根翔陽・翔西館(滋賀)県ベスト4よりも前評判は高かったと思います。
中国は、接戦だったと思います。
わたしは、各県準優勝の玉島商(岡山)、尾道商(広島)、熊毛南(山口)の中からだと思いましたが、以外にも倉吉東(鳥取)でしたね。
倉吉東は県ベスト4ですが、県内有数の進学校ということと、それに加えて過去に甲子園春2回・夏1回の実績も考慮されたのではないかと思います。
次に四国ですが、こちらは予想通りでした。
中村(高知)は、部員16人ながらも県決勝で明徳義塾を2対0で破り優勝。
四国大会では初戦で英明に敗れたものの、9回まで2点差で勝っていて追いつかれ、延長13回まですばらしい戦いをしました。
秋県大会制覇は40年振りのことです。
最後に九州です。
ともに県準優勝の長崎東と高千穂(宮崎)の争いでした。
両校とも九州大会は一回戦で完封負けでしたが軍配は高千穂に上がりました。
長崎東は8対0のコールド負けが痛かったかも知れません。
以上、9校が最終候補に選ばれたわけですが、想定していたとはいえ、ほとんどが公立でした。
確かに私立の推薦は全部で8校という少ない数でしたが、公立優位の「21世紀枠」であることに間違いありません。
結局、私立で選ばれたのは超進学校の洛星のみでしたね。
さて、来年1月27日にはこの中から3校が正式に選ばれます。
東日本(北海道・東北・関東東京・東海・北信越)から1校。西日本(近畿、中国、四国、九州)から1校。そして地域を限定せずに1校です。
ズバリ3校を予想します!!
わたしの独断と偏見ではありますが、21世紀枠の3校を予想してみました。
東日本 : 石橋
西日本 : 中村
全体から: 多治見
ですね。
私見となりますが、この3校の実力は他の推薦出場校と比べても劣らないと思います。
やはり甲子園大会は実力重視で選ぶべきだと思うのですがいかがでしょうか?
■石橋
・県大会準優勝校
・予選で文星芸大付や白鷗大足利といった私立強豪校を撃破。
・決勝で関東大会優勝の作新学院と中盤まで接戦。
・関東大会初戦で敗れるも準優勝した東海大市原望洋に2対5。
■中村
・県大会優勝校
・決勝では四国大会チャンピオンとなった明徳義塾を2-0で完封。
・四国大会では初戦負けも延長13回の惜敗。
■多治見
・県大会優勝校
・東海大会では初戦負けも準優勝した至学館に1対2の惜敗。
・高木監督は東海大相模で外野のレギュラーだった人です。
次点は高千穂ではないでしょうか。
上記3校とほとんど実力は変わりません。
高千穂は県準優勝、それも延長12回サヨナラ負けの準優勝なので実力は十分ですが、九州大会で完封負けを喫しているのが痛いですね。
不来方と洛星は部員が10人ではさすがに苦しいですね。
前日に熱が出た、当日のケガ、デッドボールなどで2人出れなくなったら不戦敗ですよ。
甲子園でそんなことになったら前代未聞となります。
学校関係者やOB含め、町をあげていざ甲子園に大応援団を繰り出したら、当日に9人揃わなくて不戦敗ってことだってありえるかもしれません。
個人的には10人のチームが甲子園に出て強豪を破る試合を見てみたいのですが、せめて12人は必要ではないでしょうか。
富良野と倉吉東は予選実績からすると、3校とはどうしても実力の開きがあるように思えます。
富山東は、県決勝で18対2のコールド負けと北信越大会の準々決勝で11対2のコールド負けが安定感という点で不安があります。
以上、あくまでもわたしの勝手な思いで予想をしてみました。
まとめ
21世紀枠といえど、甲子園という全国大会となるとまずは実力です。
実力ということは、他の出場校と互角の勝負をしないといけないのです。
全国の注目を浴び、テレビ中継されて、甲子園という舞台で試合をする以上は、21世紀枠だろうがなんだろうが関係ないですよね。
選抜された実力校と互角に戦えるチームを選んで欲しいだけなのです。
それが甲子園という全国大会だと思うのです。
来年1月27日が今から楽しみです!!
がんばれ21世紀枠選出校!!