センバツの「21世紀枠」は本当に必要なのか?


センバツ

明治神宮大会も終わり、春の選抜が今から待ち遠しいですね。
センバツに選ばれるのはどこのチームとなるのでしょうか?

春の高校野球甲子園大会である選抜(センバツ)高等学校野球大会は夏の選手権大会と違い、秋季の地域予選、各都道府県大会、そして地区大会(関東大会や近畿大会等)の成績によって選抜されたチームが出場できます。

と言っても、現実には最低でも地区大会の上位(ベスト8以上※地区によりベスト4以上、優勝チームのみ)にいかないと厳しいものがあり、地域の平等性から稀に地区大会一回戦で負けても選ばれることはありますが、近年では実力重視の傾向で順当にベスト8以内から選ばれるといってもいいと思います。

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21世紀枠とは?

その中でセンバツには21世紀枠というのがあります。

上記の地区大会まで勝ち上がってきたチームとは別に、特別枠と言えるもので、秋季の各都道府県大会で参加校数が128校以上の都道府県ではベスト16、それ以外の都道府県ではベスト8、その他として、文武両道、自然環境や災害等の困難な条件を克服、他校の模範となる等の条件をクリアしたチームが対象となります。

選抜方法は、まず各都道府県で連盟が推薦する1チームが選ばれます。単独地区扱いになる北海道をのぞく46都府県ですから46チームです。

そして次に、東北、関東/東京、東海、北信越、近畿、中国、四国、九州の8地区で各1校に絞られて北海道の1校と合わせた9校が選ばれ、最終選考として東日本(北海道、東北、関東/東京、東海、北信越)と西日本(近畿、中国、四国、九州)に分けて各1校を選び、残る1校は地域を限定せずに選ばれて名誉ある3校が決定されることになります。

21世紀枠は、2001年(第73回)から始まり今年2016年まで16回を数えます。

2001年(第73回)~2007年(第79回)までは2校、2008年(第80回)からは3校となりました。※2013年(第85回)は記念大会ということで4校選出。

今年は先日、46都府県の推薦校が決定しました。

この中から来月12月16日に北海道を合わせた9校がまず決定され、来年1月27日にその中から最終3校が決まります。

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【2017年 21世紀枠各都府県推薦校】

青森 弘前東

岩手 不来方

宮城 佐沼

秋田 横手

山形 山形南

福島 小高工

茨城 常磐大高

栃木 石橋

群馬 前橋西

埼玉 川越工

千葉 中央学院

東京 日野

神奈川 横浜創学館

山梨 韮崎工

静岡 韮山

愛知 桜丘

岐阜 多治見

三重 四日市

長野 小諸商

新潟 村上桜ケ丘

富山 富山東

石川 飯田

福井 羽水

滋賀 彦根翔陽・彦根翔西館

京都 洛星

大阪 今宮

兵庫 三田松聖

奈良 高取国際

和歌山 日高

鳥取 倉吉東

島根 大田

岡山 玉島商

広島 尾道商

山口 熊毛南

香川 土庄

徳島 生光学園

愛媛 今治北大三島

高知 中村

福岡 小倉工

佐賀 白石

長崎 長崎東

熊本 球磨工

大分 大分西

宮崎 高千穂

鹿児島 武岡台

沖縄 宮古総合実

21世紀枠は勝てなさすぎ?

 さて前置きが長くなりましたが、この21世紀枠の選出については賛否両論があります。
すでに16回を重ね、計42校が出場したわけですがベスト4までいったのが初回2001年の宜野座高校と2009年の利府高校の2校、初戦突破したチームが10校、2回戦突破したチームが1校となります。

特にここ5年は15校で初戦突破したチームはわずか3校です。

そのうち2013年度の遠軽高校は同じ21世紀枠のいわき海星高校との対戦でした。

そうなんです。この5年間で21世紀枠で選ばれた高校は、1回戦突破したのはわずか3校で、その3校とも次の2回戦では負けているのです。

あまりにも勝てなさすぎ?だと思いませんか? 実力差があるとは思いませんか?

高野連の厳選に厳選を重ねて選ばれた47校中の3校が、ここ5年間でこのような成績となっているんですね。

確かに、21世紀枠は実績の規定があるとはいえ、実績以外の色々な条件が重要視されます。

文武両道、他校の模範となる、練習や試合における困難な状況を克服、、。これらに全く異存はありませんし、高校野球は勝つことがすべてではないということも理解できます。

ただ、全国大会それも甲子園となると少し意味が違ってきてしまうのです。

センバツ

地元の代表、全国テレビ中継、マスコミ、新聞、学校・OBをあげて応援、と注目を浴びやはり勝利への期待がされるわけです。仮に勝てなくてもナイスゲームだったと言われなくてはなりません。

高校野球の大ファンであるわたしは、21世紀枠には賛成ですが、「21世紀枠」イコール「万年1回戦負け」というのが定着して欲しくはないのです。

もっと実績・実力重視の21世紀枠へ!

実績以外の話題を重視するのも異存ありませんが、もう少し実力重視の選考をしていただきたいと思っています。

例えば、実績規定を県大会ベスト4以上に限定するとか。そしてその中でも投手力のあるチームを優先するとか。※やはり高校野球は投手力が勝負のカギを握ります。

そして、なんといっても県立(公立)高校偏重の21世紀枠はやめた方がいいです。

過去に私立校が選ばれたのは2013年の土佐高校(高知)の1校だけです。それも第85回大会の記念大会で1校増えて4校選ばれた時です。(3校だったら選ばれなかった???)

「私立」イコール「21世紀枠は選出なし!」というのが暗黙に成り立つとしたら21世紀枠自体をなくすべきだと思います。

まとめ

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わたくしは高校野球が大好きです。

21世紀枠も大賛成です。しかし野球は勝負でもあります。

甲子園では接戦の好ゲームがみたいのです。

21世紀枠の高校でも全国で勝てるというのを見せて欲しいのです。

いつかは21世紀枠の高校が甲子園で優勝するのを見てみたいと思いませんか?

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