
今、話題の亜麻仁油(あまにゆ)が脚光を浴びています。
テレビや雑誌でも紹介され、ドラックストアにはサプリメントも含めて豊富な商品群が売られています。
この亜麻仁油の人気は、オメガ3系脂肪酸の一種であるα(アルファ)リノレン酸が多く含まれているところにあります。
亜麻仁油は亜麻という植物の種から採取される油で体にいい油として注目を浴びています。
(亜麻の花)
ちなみに、我々が必要な三大栄養素の1つである脂肪酸は大きく3つに分かれます。
- 不飽和脂肪酸(オメガ3、オメガ6、オメガ9)
- 飽和脂肪酸(動物性脂肪等)
- トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング等)
この中で体にとって重要なのが不飽和脂肪酸なんです。
不飽和脂肪酸は、
①オメガ3のαリノレン酸
②オメガ6のリノール酸
③オメガ9のオイレン酸
に分かれますが、①は亜麻仁油、しそ油、②はコーン油、大豆油、③はオリーブオイルに多く含まれていることで有名です。
中でもオメガ3とオメガ6は必須脂肪酸と呼ばれ、体の中で作れませんので食事で補うことになります。
そして、我々はオメガ3系αリノレン酸の摂取がオメガ6よりもかなり少ないため、積極的に取る必要があるわけです。
このオメガ3系α-リノレン酸含む代表的な油が亜麻仁油なんですね。
この亜麻仁油には、オリーブオイルの50倍以上のαリノレン酸が含まれていますし、体内で必要に応じてDHAやEPAに変わるため、血液のサラサラをサポートしてくれるのです。
悪玉コレステロールと中性脂肪はこんなに危険
悪玉(LDL)コレステロールは40代から急増!
亜麻仁油の効能や効果の前に、健康診断でよく指摘をされる悪玉(LDL)コレステロールと中性脂肪の危険性についてお話したいと思います。
この悪玉(LDL)コレステロールと中性脂肪が一番危険なのは、脳梗塞や心筋梗塞の原因となることです。
この悪玉(LDL)コレステロールと中性脂肪が高い人は「高脂血症」と呼ばれますが、体調に不調が出にくい為、ほとんど自分では気づかないのです。
しかし、これが怖いのは「突然死」を引き起こす可能性が高いところにあります。
悪玉コレステロールは増加すると血管に蓄積し、ドロドロの血液となり、血流が滞ることによって血管が詰まってしまうのです。
それが脳に詰まると脳梗塞、心臓に詰まると心筋梗塞を引き起こすのですが、なんとこの脳梗塞と心筋梗塞で亡くなる人は、今や日本人の約4人に1人に上がっています。
そして、この悪玉コレステロールは40代から急速に増加してきますが、実はその約80%が体内で合成されていて、意外なことに食事から摂取されるのは20%程なのです。
よって、この悪玉コレステロールを減らすには、体内で作られる悪玉コレステロールそのものを削減しないといけないわけです。
亜麻仁油の凄いパワーとは?
この悪玉コレステロールを体内で減らしてくれるのが亜麻仁油なのです。
その成分であるαリノレン酸は、体内の悪玉コレステロールを減らすとともに、必要に応じて高脂血症を改善すると言われるDHAやEPAに変化します。
また、亜麻仁油は悪玉コレステロールだけでなく、中性脂肪や総コレステロールも減らす効果をがあるのです。
そして、亜麻仁油は、血圧を下げる効果もあり高血圧になるリスクを1/3に、動脈硬化の予防にも効果があって心臓発作のリスクを6割、各々低下させるとも言われています。
亜麻仁油はどうやって食べると効果的か
亜麻仁油はオリーブオイルと比べてもあまりクセがないので比較的なににでもかけて食べることができます。
サラダ、納豆、スパゲッティなど、普段のおかずにかけて召し上がってみてはいかがでしょうか?
簡単なのは、野菜ジュースやトマトジュースに入れてかき混ぜて飲むことです。
また、量は一日に小さじ1~2杯程度が適量です。
私も毎日このようにして小さじ2杯入れて毎朝に飲んでいます。
味がどうしても苦手という人は、亜麻仁油のサプリメントがドラッグストアで売っていますのでそれを試してみてください。
現代は飽食の時代で、脂や糖がたっぷりの食べ物がありふれていますし、美味しいこともあってついつい食べ過ぎてしまいます。それに加えて歳を取るにつれて運動不足も顕著になってきます。
それは血管や血流への悪影響を知らないうちに激増させることとなります。
毎日の亜麻仁油の摂取でそれらを一掃し、いつまでも健康な体を維持したいものです。