サッカーのPK戦。
手に汗を握りますが見ている方はおもしろいです。ドキドキします。
選手の方のプレッシャーは大変なものがあると思いますが、、、。
PK戦は運だからどちらが勝っても負けてもおかしくないと言われます。
PK戦は先攻の方が有利?
しかし、実際のところはどうも違うようです。
どうやら先攻の方が勝率60%というデータが出ているようなのです。
この不公平を是正するために、競技規則を定める国際サッカー評議会(IFAB)がPK戦の実施方式の変更を検討していることが明らかになりました。
現行方式は、AチームとBチームが交互に蹴ります。Aチームが先攻(先蹴り)となればAB,AB,AB,AB,ABと5人ずつ順番に蹴ります。これで決着がつかなければサドンデスとなります。
新方式は、Aチームが先に1人蹴った後にBチームが2人続けて蹴り、その次はAチームが2人続けて蹴るというように、テニスのサーブのタイブレーク方式と同じ方法が検討されているようです。
この方式だと、AB,BA,AB,BA,ABとなるわけです。
見ている方は最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、、、。
では、先攻が有利という説は本当なのでしょうか? データに基づいた結果があるのでしょうか?
ありました、ありました。Wikipediaには次のようにありました。
イギリス教育・研究機関ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)により、研究結果が発表されいる。
・1970~2000年にかけての国内外の主要な大会のPK戦2820件を分析した結果、先攻が60%で勝利している。言いかえれば、後攻40%の勝率の1.5倍ということになる。
・PKの先攻・後攻を決めるコイントスに勝った主将は、20人中19人(95%)が先攻を選んでいる。
・プロやアマの選手や監督240人を対象にアンケートをとったところ、ほぼ全員が先攻を好む。
<以上、PK戦-Wikipedia 先攻有利説 より引用>
では、なぜ先攻が60%という有利な状況になるのでしょうか?
これは、逆に考えた方がわかりやすいかもしれませんね。
後攻は精神的プレッシャーが大きい?
すなわち、後攻の方が「先攻が入れたから自分も必ず入れなければ」とか、サドンデスでは「自分が外したら終わり」とかいうケースが多いために、精神的プレッシャーに負けてしまうからだと思います。
先攻が外せば後攻は気は楽になりますが、しかしPKは決めて当たり前というのがありますので、後攻は先攻ほど精神的に有利になることはないかもしれませんね。
サッカーのPK戦の精神的プレッシャーって相当なものだと思います。
サドンデス含めて「外したら負け」という場面、それが国際大会や重要な公式戦では心臓がドキドキ、足が震えてくるのではないでしょうか?
特にわたしが好きな高校サッカーでは、PK戦に入って最後に外した選手がすべての敗けを背負ったったように泣き崩れて立ち上がれない場面をよく見ます。
見ているこちらも泣けてしまいます。
もちろん外した選手を責めることはできません。PK戦は残酷ではありますが、サドンデスになればどちらかの選手が外すまでやることになるのですから。
まとめ
まだ、ルール変更が決定したわけではなく、検討しているという段階で、IFABはまず下部組織のPK戦から試験的に進めていくとしています。
PK戦で決着をつけなければならないというルールがある限り、先攻・後攻による不公平はなくして欲しいものですね。
ただ、よくわかりませんがテニスのタイブレーク方式のようなルールに変わると本当に不公平はなくなるのでしょうか?
もしかしたらは、また多くの実績データを取って確かめてみないと本当のところはわからないかもしれませんね。
今後のIFABの検討に期待したいと思います。