「粒納豆」と「ひきわり納豆」は製法も栄養価も違う!!


納豆

今やわれわれの朝食に欠かせない「納豆」。

あなたは好きですか?

大好きで毎日欠かさず食べる人もいれば、ネバネバや臭いがどうしても苦手という人も多いですよね。

日本人にとって納豆は栄養価は高く健康食ではありますが、好き嫌いがはっきりと分かれる食品といってもいいと思います。

ところでこの納豆ですが、スーパーに行くといろいろな種類がありますよね。

わたしはいつも3パックで100円前後のものを買いますが、タレの種類がたくさん出ていて、いつもどれにしようか迷ってしまいます。

黒酢、カツオだし、昆布だし、しそ風味などなど。

一方で、粒の大きさで迷うこともしばしばあります。

大粒、中粒、小粒、極小粒など。

そして時々ですが、「ひきわり」にしたものを買うこともあります。

このひきわり納豆ですが、普通の粒納豆と何が違うのかな?って思ったことはありませんか?

ただ食べやすいように細かくしてあるだけなのでしょうか?

しかしよく見ると色も違います。ひきわり納豆の方は黒ずんでいません。

実は、ひきわり納豆は普通の粒納豆に比べて製造方法が違っているのです。

またそれによって栄養価も若干ではありますが差があるのです。

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普通の納豆とは?

われわれが普通に言う納豆とは、「粒納豆」とか「丸大豆納豆」と呼ばれる標準の糸引き納豆のことです。

そもそも納豆の製法は、大豆を水に浸して丸ごと煮てから納豆菌を加えて発酵させるのです。

昔は、煮た大豆を納豆菌の付いた稲のワラで包んで発酵をさせたものが主流で売っていました。

今でも数は少なくなりましたが、納豆売り場には必ず置いてありますよね。

今でも納豆イコール藁(ワラ)というイメージが強く、子どもの時はなんで納豆はワラに入って売ってるんだろうと不思議に思ったものです。

納豆

しかし現在では、大量生産が進んで純粋培養した納豆菌を使い、発砲スチロールの容器に入れて発酵させるのものがほとんどとなっています。

また、粒の大きさも種類がありますが、これは大豆の直径によって表記が変わってくるのです。

「大粒」は直径8mm以上、「中粒」は7.4~7.9mm、「小粒」は5.6~7.3mm、「極小粒」は5.5mm以下となります。

ひきわり納豆とは?

一方のひきわり納豆ですが、こちらの製法は粒納豆と違って、まず大豆を炒ってから粗めにひきわります(砕きます)。

そして表面の皮を取り除いて煮てから納豆菌を加えて発酵させるのです。

ひきわり納豆

そうすることによって粒納豆よりも早く発酵しますので、臭いも粒納豆よりは臭いません。

皮を取り除いた分、消化もよくなります。

納豆の栄養価

納豆には栄養価が高いバランス食品です。

たんぱく質、ビタミンB、カルシウム、食物繊維、マグネシウムなどが含まれています。

大豆イソフラボンやナットウキナーゼという成分を含んでいることでも有名ですよね。

大豆イソフラボンは、女性ホルモンのバランスを整える効果がありますし、ナットウキナーゼには血栓を溶かす効果があると言われています。

あと、あまり聞き慣れないかもしれませんが、ポリアミンという成分も含まれています。

これは、動脈硬化や老化防止に効果があるという成分なのです。

納豆

また、粒納豆とひきわり納豆の栄養価の違いは、皮がついている粒納豆の方が食物繊維やミネラルが多く、ひきわり納豆の方がビタミンB1やビタミンKが多めに含まれているのです。

カップ一杯の量ではそんなには大きな違いはありませんが、毎日食べるとなると大きいかもしれませんね。

発酵と腐るとどう違う?

納豆と言えば発酵食品の代表みたいなものですが、ちなみにこの発酵と腐るとどう違うのでしょうか?

発酵っていうのは腐っているようなものだから、少しくらい賞味期限が過ぎていても全く問題ないよ、ってよく言われたことがあります。

確かに、発酵と腐るはメカニズムは同じなのですが、納豆の場合の発酵とは納豆菌という人間にとって有益な菌を増やしているわけです。

しかし、腐るというのは人間にとって有害になる菌を増やしてしまうことを言うのです。

納豆もずっと食べないでおくと変な臭いがしたり水っぽくなってしまいます。

これは発酵して納豆菌が増えたわけではなく、体にとって有害な細菌が増えること、すなわち腐ってしまったことになるのです。

まとめ

製法や栄養価の違いはあれ、納豆そのものの栄養が大きく変わるものではありません。

健康の為にも食べやすい方を選べばいいわけです。

わたしは、歯ごたえの点でいうと粒納豆の方が好きですが、ごはんには粒納豆、冷えたそばやうどんにはひきわり納豆をかけています。

あなたはどちらの方がお好みですか?(^^)

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